Coupé407 (ぷ~様) 後継選び⑤【タマ探し】

とにかく新車ならともかく、中古だからね。しかも大半が旧車。市場に出てないことには勝負にならない。

テーマは『大人のクーペ』だから、筆頭は640i。

サイズ、排気量、ブランド・・・、そしてタマ数もそこそこ多いし、市場の動きもある。

ただ、どーしても自分がBMWに乗るってのがしっくりこない。

たしかに6シリーズはプレミアム。ボクには大衆車的存在のBMWだけど、6だし、クーペだし。なんてったってカッコイイし。

でもやっぱ、前から見ても後ろから見てもBMW。

迷いながらも筆頭候補は640i。ピックアップした4台、全部見てきた。そして・・・、

致命的なマイナスポイントを見つけてしまった。

なんと、シートリクライニングが45°程度で止まってしまう。なんで??

ボクが2シータークーペではなく2+2クーペを条件としている理由はシートリクライニングだ。

グランドツーリングの際の休憩時にシートが倒れないなんてありえない。

しかし、なんで6だけ?  同じクーペでも、4も6もちゃんとリクライニングするのに、6だけ。まさかの展開!

シート換装しちゃえば?  でもこれもまた6だけはシートベルトがピラーではなくシートに付いている。

アウトだ。

ホント、買う前に気付いてよかったよ。

8はさすがに買えないし、4では物足りない。またなんと言ってもスタイリングが6なんだよね。微妙なんだけど、ルーフのラインが4と8が同じカンジで、リアにむけての下がり方が違う。6とはね。

リクライニング45°で妥協するか、ここは最後まで悩んだ。けどやっぱ、候補から外すことになった。

残念だけど、大衆車とは縁がなかったということだ。

同時並行で国産クーペを探していたが、その中で気になる一台を発見!

そいつは激レアだッ!

そいつは今やマトモなタマを見たことがない。

そいつはあの重厚長大財閥企業が乗用車市場で成功するキッカケとなったクルマだ。

そいつは国産クーペスペシャリティの先陣を切ったクルマだ。

なのにそいつは旧車ブームでも陽が当たらない存在だ。

そいつの名は・・・

『三菱 GALANT ∧』

秀逸かつ唯一無二なるデザイン。これが当時の日本人デザイナーによるのだとはなんとも信じがたい。

我慢できずにその週末、早速現車を見てきた。

思っていたより更に程度が良かった。

ボディはヤレているが、悪いヤレ感ではない。

内装もとても良い。あの頃のソファーのようなシートも健在だ。

ダッシュボードも程度が良いし、SuperTouringというグレードに載る三菱DIATONEスピーカーも健在で、素晴らしい音を出す。 わかる人ならわかると思うが、∧の特徴であるリアウィンドーは直射日光に晒される。フィルムも貼っていないこの個体で40年以上もスピーカーが生きていること自体で状態が良い証だろう。

∧も含めて三菱ならGSRだという人もいるだろうが、SuperTouringはシルバーのピラールーフとピラーウインカーが特徴で、∧の看板モデルはこっちなんだろう。GSRのツインキャブも魅力ではあるが、そのアドバンテージは+10psだから大した話ではない。しかも、GSRの内装はチェック柄。お洒落と感じる人も多いのかは知れないけど、ボクは好きではない。

さあ、有力候補が現れた^^